暗い絵になりました。
「別世界へいざなう女の人」を描いて「怖いけど興味をそそられる感じ」を目指して描いてみました。
どこまで暗くするかが悩みどころでした。
暗い方が奥の明かりが目立って、トンネルの先にある別世界がありそうに見える気がしていいのですが、小さな画面では暗くすると何が描いてあるのか分からなくなります。
たくさんの鳥居が並んでトンネルを作っている場所で、奥へと案内しようとしている女性が立っています。
一本道なので案内人は必要ないのは一目瞭然ですが、案内人がいるとサイズも分かりますし、来てほしい感も出ていいかと思いました。
やっぱり人が入るとメッセージが伝えやすくなります。
これっぽっちも「カラフル」ではありませんし、彩度の高い色もあまりありません。
明度はもちろん低め。
もう少し「カラフル」な絵を描いてみます。
■■大量の鳥居■■
大量の鳥居をどう描いたらいいか、途方にくれました。
とりあえず筆の跡のつく油彩平筆ブラシで縦に入れてみると、なんとなく鳥居が並んで要るっぽくなったので、おぼろげながら感じる鳥居を浮き上がらせるように加筆していきました。
鳥居の柱の下の方にある黒い部分と赤い部分の境目に円柱だと分かるように円を入れ、天井は角材が横に渡されていることが分かるように端の部分を四角にしました。
角材と円柱は手前の明るい部分にだけはっきり描き、奥の方は筋だけにしました。
■■陰影■■
全体に乗算レイヤーで黒っぽい青を塗って、明るい部分を切り抜いきました。
人の陰は赤黒の方が良さそうなので、全体に赤黒、もっと濃く影を入れたい肌の部分には紫、着物や帯は青黒を入れてみました。
■■天井■■
鳥居の上の部分は角材が横に渡してあるので、光が当たる面は明るい朱色になり、側面は赤黒くなります。
色々試行錯誤して、天井を油彩平筆ブラシで横線を入れながら明るい朱色をべたっと塗り、乗算レイヤーで青黒を入れたら光の当たる細長い長方形をマスクで作って、スプレーブラシでうっすらマスクを削りながら程よい明るさに調整しました。
天井の右端は角材が柱と接合している部分がはっきり分かるようにマスクと選択範囲を駆使して陰色をうっすらグラデーションを付けながら塗っています。