クリスタのパース定規を使ってみました
CLIP STUDIO を買ってしまいました。
絵の微調整がとてもしやすそうで、使い方の情報も豊富だったからです。
メイキング動画も本もいっぱいあって、色々楽しそうです。
で、クリスタの使い方を勉強すべく、本を見ながら何か描いてみることにしました。
この絵の描き方が何も蚊も描いてあるわけではないので、同じ絵を描こうとすると難航します。
そもそも室内の描き方が書いてありません。
まずはパースの使い方をググって、クリスタで描く方法を探ります。
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パース定規
「透視図法」は最も知られている遠近法だといってよいでしょう。
遠くのものほど小さくなり、地平線上の「消失点」で消えるように描きます。
透視図法をひとことでいうと「消失点を決めて、そこへ集まる線を基準に描く」ことで空間の奥行きや遠近感を表現する図法です。
(【パース入門講座】遠近感のある絵が描きたい!【透視図法】)
クリスタのパース定規の使い方を調べ、一点透視、二点透視、三点透視を描いてみて違いや特徴考えました。
クリスタのパース定規を使って一点透視法を設定した場合、描くことのできる線は、
- 消失点から放射状に出る線
- アイレベルと平行の線
- アイレベルと垂直の線
二点透視法を設定した場合
- 2か所の消失点から放射状に出る線
- アイレベルと垂直の線
二点透視法では2か所の消失点を結んだ線=アイレベルのラインとなり、この線と平行な線は引けなくなります。
三点透視法を設定した場合
- 3か所の消失点から放射状に出る線
三点透視法で垂直方向の線(上方向の線)は、アイレベルの垂直方向にある消失点から放射状に延びる線すべてで、消失点を超えた上の方は 三次元の空間ではなくなる感じかなと思います。
ガイド線
クリスタでパース定規を使うと「ガイド線」というものが2本表示されますが、これは消失点から無数に描ける「放射状に出る線」の内の2つを見えるようにしてあるものでした。
このガイド線の角度を変えると消失点を移動させられるので、画面のはるか彼方に消失点を設定したいときには便利です。
アイレベルの位置による見え方
アイレベルより上の部分は下から見上げた「アオリ」の構図になり、下の部分は上から見下げた「フカン」の構図になります。
これを忘れると、線が引けなくて困ります。
パース定規を設定した状態ではパースの線以外の線はフリーハンドで引けないため、アイレベルより上の部分でフカン構図の線を引こうとしても線が引けないからです。
そもそも間違って描こうとしているわけですから引けなくても良いのですが、消失点から出る放射線を意識しながら描かないと、とにかく時間がかかります。
上の絵は一点透視法で描いた絵です。
本は二点透視法で描いてあるようなので、描いてみました。
左が一点透視法で、 右が二点透視法です。
一点透視法はアイレベルと平行な線がどこにでも引けるのと、アイレベルをキャンバスに対して水平にしていないため大きな違和感はありませんが、若干窮屈感があります。
二点透視法で描いた方ソファは、手前側のひじ掛けが少し手前に開いている分、一点透視法の絵に比べてゆったりしていて、ソファの近くにいる感じもします。
パース定規は下書きで使う
パース定規で描くとまっすぐな線が引けますが、とにかく融通が利かないのできれいに描けません。
パース定規は下書きの時に使って、この上にレイヤーを置いて描く必要があります。